万里の長城へ

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史上最大級の世界遺産

 司馬遷の『史記』に「万余里の長さ」と記されたことからその名がつけられたという中国の超有名な世界遺産、「万里の長城」。

  紀元前221年、中国を統一した秦の始皇帝は、それまで各地に乱立していた国々が北方の騎馬民族の侵入に備えて造った長城を継ぎ合わせ、さらに延長しました。 これが万里の長城です。

  ただし当時の長城は、馬が超えられない程度の土の壁でした。 その後、漢、北魏、唐と時代を重ねるごとに修復、増築、延長を続け、現在、私たちが目にする万里の長城は、明の時代に整備されたものがほとんどなのです。

  中国史上で築かれた総延長は5万キロメートルを超えるともいわれます。 とはいえ、かつて「月から見える唯一の建造物」と称されましたが、それは間違い。

  中国科学院によって否定されました。 が、中国の悠久の歴史を伝える壮大なる万里の長城が、規模という意味で史上最大級の世界遺産であることは間違いありません。

いざ、万里の長城へ

 八達嶺をはじめとする長城への拠点は北京です。 北京からはバスや電車も出ており個人で行くこともできますが、ツアーに参加するのも便利で楽です。

  タクシーを貸し切って、明の十三陵など他の世界遺産を一緒に回るツアーなども、300元程度から出ています。 ちなみに北京駅から八達嶺までは、列車で3時間程度。 便数が少ないので、早めにチェックしてください。

  北京の夏は暑く、冬は寒くて雪が降ることも。 万里の長城は1年中訪れることが可能ですが、ベストシーズンは春や秋でしょう。

  八達嶺近くにもレストランはありますが、値段はやや高めに設定されています。 用意していくと経済的です。 また、万里の長城付近には、山荘やデザインホテルなど滞在型の施設が増えています。

  部屋から長城を眺めるという贅沢を味わうのも素晴らしい体験でしょう。 中でも「コミューン・バイ・ザ・グレート・ウォール」は、AQUOSのCMでも使われた世界的に有名なホテルです。

あなたはどっち? 「男坂」か「女坂」か

 もっとも有名な頂上が「八達嶺」です。 入口から向かって右側が、比較的道のりが穏やかで登りやすい「女坂」と呼ばれる坂。 観光客が多くなだらかな分、距離は長く、一番奥まで行くなら3時間は必要です。

  向って左側は「男坂」と呼ばれる急坂。 最高点の城楼までは1時間半程度です。 眺めがより素晴らしいのは男坂のほうですが、体調や体力に応じて登る坂を決めてください。

  「慕田峪(ぼでんよく)」も近年人気が高まっています。 小規模ではありますが八達嶺に比べると観光客が少なく、ロープウェイも完備されているので、ゆっくりと観光できるのです。

  「司馬台」は厳しい急斜面が続き、登るのは一苦労ですが、素晴らしい眺望が広がっています。 修復があまりされていないため、明代の歴史をそのまま感じられる長城でもあります。

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