ぺトラ遺跡へ

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「インディ・ジョーンズ」にも登場する神秘の遺跡

 ペトラとはギリシャ語で「岩」という意味。 ヨルダン南部、死海とアカバ湾の間にある渓谷に位置する、岩を彫ってつくられた遺跡群は、世界遺産に登録されています。自然の一部を使ってつくり上げた建造物は壮麗かつ神秘的で、カッパドキア(トルコ)やグランドキャニオン(アメリカ)とはまた違った奇岩や絶景をのぞむことができます。

  映画「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の舞台として使われたことで、話題にもなりました。ペトラとは、紀元前2世紀頃から紀元後3世紀ごろにかけて繁栄した、隊商の民ナバティア人の都市でした。

  西にガザ、北にダマスカス、そして紅海にも隣接し、中東での人や物の行き交う要衝の地であったようです。 遺跡には神殿や宮殿、墳墓などが点在しており、とにかく広く、岩色が美しい。

  それでも、現在公開されているのは全体の1%程度に過ぎず、いまなお発掘が続けられているという驚異の遺跡なのです。

いざ、ペトラ遺跡へ

 

 日本からヨルダンへは直行便が出ていません。 バンコクやデリーなど、東南アジア系由でヨルダンの首都アンマンへ入ります。 あるいはヨーロッパ系由で南下するのも、便が多いので便利です。

  アンマンからは、国内線とバスを使ってペトラ遺跡の町「ワディ・ムーサ」へ。 3〜4時間程度です。 アンマンからは日帰りツアーも出ています。

  ペトラへの入り口は1ヵ所で、「シク」と呼ばれる細長い岩の谷です。 高さ100mに及ぶ巨大な岩の間に、縫うように続く幅2メートルの細い道を30分ほど行くと、忽然と現れる美しい遺跡群――言葉を失うほどの感動があなたを襲うでしょう。

  ペトラ遺跡の近くには死海が広がっています。 世界で最も低い場所にある死海は塩分含有量の高さから、浮かんだまま読書もできることで有名。

  温泉が湧き出ているところもあり、レジャースポットとしても人気。 ぜひ足を伸ばしてみてください。

バラ色に輝くエル・カズネ

 ペトラ遺跡のなかで最も有名なのがエル・カズネ(宝物殿)です。 ギリシャ神殿のような荘厳な建物は、高さ40メートル、幅30メートル。 1世紀初頭に、ナバティア人の偉大な王の墳墓としてつくられたといわれるエル・カズネはバラ色に輝き、見るものを驚かせます。

  女戦士や勝利の女神像など、精緻な彫刻にも注目してください。 ギリシャ、エジプト、アッシリアといった各地の文化や美術の影響が見てとれます。 エル・カズネを見たら中心部へと進み、2000人を収容可能だったというローマ円形劇場や高度な水利システムを見学し、王家の墓をまわりましょう。

  ペトラ遺跡へは、車などの乗り入れは禁止されています。 1キロのシクは馬か馬車に乗って通ることができますし、遺跡内部は、ロバに乗って回ることも。 ラクダのレンタルにチャレンジしてもよいでしょう。

  ペトラ遺跡の早朝は、とりわけ美しい。 天然の岩に差し込む太陽の光が、岩をえもいわれぬ色に染め上げるのです。

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